この車のボディーは、座席中央にあるボルト1本を取れば簡単に外
す事が出来る。 右側のギアを含む2本のレバーはダミーだ。
フロントには僅かなステアリング機構とサスが入っている。 前後2
個のローラーがセンターのレールを挟み込み、そこから電源の一部
を取る仕組みになっており、やはり今のスロットとは違い、レイル・レ
ーシングのはしりの形態を取っている。 細かいところまで説明は出
来ないので、後は見ての通りと云うことで・・・、古い車のレストアにも
手を付け始めたので、追って各々の部分の写真も順次UPして行こう
と思っている。
以前購入した当時物の車と、再販された今回の車を比べると、シャ
ーシーなどは本当に当時の物を踏襲して作られていることが良く判
る。 モーターもリード線が被覆無しのビニールコードになった位で、
ブラシ、コミュ、ローターの線の巻き方も当時と同じだ。 このセット
の箱には交流、直流とも可能と書かれているが、今で云うパワーパ
ックやコントローラーは入っていない、 あくまで車とレールだけで、
後は自分で如何にかしろ?と云う、直ぐには遊べないセット内容に
なっている。 また、昔0ゲージの電関で遊ばれた先輩諸兄には、
今さら珍しくも無いモーターだと思うが、60年代のマブチの3ポール
のカン・モーターから始まった私などには、ローターの線の巻き方一
つを取っても目新しい物に見えるから不思議だ。(笑)
たとえば、3ポールのローターだと各ポールを同じ数だけ巻いたら
隣のポールに移り、また同じ数だけ巻くし、5ポールのモーターだと、
隣合わせた2ポールを重ねて巻いて、順次次のポールを巻き込ん
で進んで行く。 ・・・しかし、このLIONELのモーターはローター自
体は6ポールなのだが、対角線上に線を巻いていく面白いものだ。
したがって、ローターは6翼の磁界を持っているが、コミューテータ
ーは3極なので、やはり3ポールと云う事になるのだろうか・・・?!
・・・後はフレームの見えない場所に小さなコンバータ(?)ユニット
が付いているのが、唯一今風と云えるかな~・・・。