Mk10のエンジン排気量は多少大きくなったと云っても、MkⅡから比べ
ればサーキット走行には不向きな程大振りで、アッパーミドルクラスの普
通の乗用車的な雰囲気が強い。 このMk10はジャガーのクラス分けの
中ではラージクラスに入る車で、同じ時代にツーリングカー・レース等で
活躍したMkⅠ、MkⅡはコンパクトクラスのジャガーサルーンに分類され
る。 ・・・同じ時代の他のサルーンと比べると、ジャーガー(ダイムラー)
のデザインは保守的だが内装は最高だ。 そこがジャガーのジャガーた
る由縁と云えると思う。 中にはこのMK10をビジネスライクに使用して
ショーファーが付いていた車も多かったと思う。 高性能でギャングにも
好まれたコンパクト・ジャガーサルーン以外のジャガーのラージサルーン
は、”我が道を行く”と云う風情で、急ぐ車には・・・どうぞ、お先に!” 的
な走り方のイメージが私の中にはある。 (これはスタイルや性能を云々
と云うよりは、すばらしい内装による雰囲気に起因する所が多いと思うの
だが・・・。) 私事だが、このおもちゃを作っていて思い出だしたのが、
70年代に入ってからの幾分スリムになったダイムラーのW6の静寂さと
パワフルさに心ひかれた時期があった事だ。 もちろん中古車だが・・・,
♪ 「およばぬ~ことと~、あきらめ~ました~・・・・。」 整備性の悪さ
や故障の多さ・・・、今のご時世で云えば燃費は最悪だし、大きいので5
m以上の車庫も必要になるしで・・・、やはり1/24のおもちゃが何処かに
あれば、それで気を紛らわせるのが、この歳では一番賢い選択なのは十
分判っているつもりだ。
そんな生い立ちのMK10なので、架空の車でも無い限り、レースカーに
仕立てるのは難しいかも知れない・・・。 実車どころか、最近ではおもち
ゃ作りにさえ七転八倒している有様なのだが・・・、とりあえず、省略され
ていたサイドガラスのサッシのモールだけ取り付けてみた。 後はフロン
トとリアのスクリーンの開口も大きい様なので、モール(ウエザーストリッ
プ)部分を1/4円のプラ棒で廻そうと思っていたのだが、生憎使い切って
いて手元に無い・・・。 伸ばしライナーも試してみたが、太さが安定しな
いし、細くなりすぎてダメ!! やはりエバーグリーンのプラ棒を、何処か
で探してこない事には先に進めないかも・・・。 シャーシーは、頂き物
のRMクラフトのマウントポストを利用させてもらい、昔ながらのリジット固
定。 ガイドも同じRMクラフトのトレーリングタイプ。
欠品のフロントグリルとバンパーはなんとか自作しなくてはいけないのだ
が、外しておいたリアのバンパーやドアノブ等の袋が何処かに紛れ込ん
でしまったらしく見つからない。(涙) ・・・仕方ないのでプラ棒のサンディ
ングで作り始めたのは良いが、これがなかなか感じをだせないのだ~。
枠の裏に薄いプラ板を貼って、形を決めてから削り始めたのだが、この
内側にRを付ける細工がなかなか上手く出来ないのだ。 おまけにライト
の上に小さなチップが有る事も、サフェを吹くまで気付かない有様。(涙)