Source: Automobile web (France)
昔読んだアトランティークの記事が載っていた雑誌は、多分ガレージの段ボールの中
に仕舞い込んでしまったようで、寒いし探し出す元気もなかったので、連休の夜にい
ろいろWeb上を徘徊し、調べた大体の概略は以下の様なものだった・・・。
エットーレ・ブガッティーの長男であるジャンが工場から送り出したアトランティー
クは1936年から1938年の間に4台だったと云われている・・・。 SCとは
その後スーパーチャージャー付の高性能版になってからの略称。
色々な記事の中で、現存するオリジナルは2台とも3台とも曖昧な書き方のものが多
かったのだが、記事の書かれた時代や、また#57437の様に修復によってオリジ
ナルと違うラインや装備になってしまった車は、ブガッティーの研究者の間では認め
られていないのかもしれない・・・。 (49から作られたレプリカもあるし・・。)
#57374は、ピーター・ウイリアムソン博士が晩年オークションに掛け、現在は
ロサンゼルスのミュリーン自動車博物館(個人ミュージアムか?)に保存されている。
ライトの位置は低いタイプ。 現在のカラーはメタリック・ブルー。 [DGJ-758]
#57453は第二次世界大戦後、行方不明になっている車の様だが1950年代に
アメリカで見かけたとの証言が幾つか存在する。 今時珍しいミステリーだ・・・。
#57473は、昔私が読んだ記事の中に出て来た車で1955年に列車事故に遭い
その後10年ほどスクラップ状態でギエン駅に放置されていた車をコーチ・ビルダー
のジョセフ・フィゴニ氏がやはり10年の歳月を掛けて修復した車。 今回2台目と
して私が作ろうと思っているリアがフラットに流れる独特のラインを持っている車。
ぺブルビーチでは、淡いブルーグレイのカラーリングだった。 [1610-AV75]
#57591は、皆さんご存知のラルフ・ローレン氏の黒のアップ・ライトのアト
ランティーク。 [EXK-6] ・・・しかし、この人は私が苦労してでも作ってみ
たいと思っているスロット・カーを、アルファの白眉も含めて、すべて実車で持っ
ていると云うのだから、開いた口がふさがらない・・・。(笑)
上の写真は多分、70年代前後の大体の初期修復が終わった後の#57473の在り し日の姿と思われる・・・。 ボディーカラーは黒じゃなさそうだな~??
リアのティアドロップ型のフェンダーは瞬着で張り付けて、補強の為に残り物のプラ板の端切れを隙間に押し込んだりして止めているのだが、フロント・フェンダーをそのまま切り出してきたものなので、微妙にRが合わない。 実際の所、フェンダーのエンドが実車と比べて5~6mm長くなってしまった~・・・。 削るか? 既に失敗だ~。 ・・・どうすっかな~?!
ボディー中央の繋ぎと同じように、フェンダー上部の中心にもリベット用の繋ぎのフィンが立っているので、出来たらこのフィンは削り落としたくなかった・・・。 後付けで同じように製作できるかもしれないが、強度が心配だ~。 何とか切り出したレジンのフィンを使いたいよな~・・・。
実際、今年初めていじり始めたのがこのバラバラ状態だったジャンクのレジンボディーなのだが、全体のバランスを取るのは本当に難しい・・・。 レジンの回りの悪い部分は瞬着で0,14mmのプラ板をガイドとして回してから同じメーカーの残り物のレジンをパテ代わりに流し込んでみたのだが、後でポロリと取れないか心配だ~・・・。
リアのフラットな流れもトランク部分を含めた中心部のボディーにかかるので、パテを埋め込んでも凹部分になるので上手くペーパーでフラットに削り出せるか・・・?!
・・・そうそう、この57473はボンネットも他の車と違い、幾つもの小さなルーバーが上部、サイドと開いている。 ・・・これを作るのもひと仕事だよな~!!