
62年当時ロータス25はF1で善戦していた。 63年はロータスの当たり年でもあった!! ダン・ガニーはロータスの創始者のコーリン・チャップマンに賞金総額が高額なインディー500に、ミッドシップ・エンジン形式のロータスの出場を勧めたのがこの29の始まりだ。
当時のF1とインディー500ではエンジンの排気量が大きく異なるため、ガニーがフォードに掛け合い4.2LのV8を調達したらしい・・・。
当然、ロータスがフォードとのエンジン供給の契約は結んだのだろうが、ロータス25のコベントリー・クライマックス・エンジンより遥かに大きいエンジンを搭載しなければならなくなり、ロータス25のパイプチュブラー・フレームは大改造を強いられることとなる。
実車の細かい改造点や変更点は別の機会に譲るとして・・・、3台製作されたロータス29の最初期のテストカーを今回はストロンのボディーを借りて製作してみようかと思っている。
下の写真がストロンのボディーをそのテスト車に改造しようとした一部と、ストロンのモーターや足回りパーツを清掃(オーバーホール)したものを並べている。 初期のテスト車はスタンド・マフラーで、エンジンまわりにもカウルがかぶされている。 おまけにホイルパターンはロータスのウォーリーウエーブなのである・・・。 参った~!!
このボディーはモナカタイプの上下2分割で整形されており、モーターをボディーに抱えこませるタイプなのである。 その為ボディーサイドに分割ラインが見えてしまい、スケールモデルとしての見てくれは良くない。 またホイルがプラスティックで出来ており打ち込んでホイルを留めると云う、当時のモーターライズ・モデルの様な簡素な作り(構造)なのである。
おまけにこのホイルはリムの中央部に帯状の段差が付けられている。 当然タイヤの内側中央部がホイルの段差に合わせて中空になっているのだ。 現在ではカレラのスロットカー製品等に良く観られるタイプである。
このタイプのホイルとタイヤは横ずれが無くしっかり装着でき、ホイルをテストで空転させてもタイヤが外れる事は殆ど無い。 しかし修復にあたっては新しいタイヤの内側中央部にホイルに合う溝を切り出す事は非常に難しい事なのだ・・・。
古い車のレストアではないが、既にタイヤが製造されていない物はホイルとタイヤをセットで交換しなければならない・・・。
クリーニング(洗浄)したモーターもオタンコでトルクも回転も上がらない様なので、とりあえずわずかに弾力が残っているこのオリジナルホイルを付けておくしかないのか~・・・・?? (久しぶりにおっかなビックリ、このジャンクタイヤの芯出しはしたのだが・・・笑)













