⑦ 1/24 Monogram Racing Mercedes 540K

チェーン・スモーカーなる言葉は身に覚えがあるから知っているのだが、チェーン・リーディングなる言葉が有るのか無いのかは良く知らない・・・。 本を読んでいると知らない作家名や聞いた事が無い言葉が出てくると、つまらぬ好奇心からついそれにつられて書かれている次の本へと読み進む事を云うらしいのだが、これは誰しも良く有る事だと思う。

今回のこのメルセデス540Kも簡単に欠損パーツを補って ”お色直し” だけで済ませようと思っていたのだが、シャーシー関係にまで脱線してしまい、おまけに出て来た放置車両にまで手を染め始めてしまっているので、タイトルとの兼ね合いもあるし収拾がつかなくなる可能性も有るので、今回でとりあえずメルセデスは幕引きにしたい思っている・・・。 シャーシー違いの同じ車を何台並べても、仕舞い場所に困るだけで、車の見た目は変わらない。 ・・・いつになるかは判らないが、このシリーズの他の車のレプリカも出来上がったらまたUPしたいと思っている。 ・・・どちらにしてもいつかは作ってみたいと思っていたスロットカー達だからだ。

無駄にスタティックのホイルを切り出したりはしたものの、最初から当時物のゼッケンデカルが貼られた車に、後からキットにも入っていないホイル・インナーを入れても逆に雰囲気を壊すだけな様な気がしたので、ワイヤーのインナーはデカルを貼らずに仕上た車にそのうち使用しようと思っている。(その時には前後のバンパーも付けてみたいと思っている。) それにしてもオリジナルのシャフトが結構長く外側に飛び出してしまうので、何も無いのもちょっと寂しいので、むかし作った他の車と同じように2ブレードの大き目のスピナーだけ取り付けておいた。 ・・・オリジナルではないのだが、無いよりはましかな~?と云った感じだ~。

Tバードは昔、既に苦労してレストアした車が有るのだが、今回事あって引っ張り出してしまったこのジャンク車も、グルーでボディーは溶けているし接着はずれてるしでパテ盛り後のサフェで小休止している。 ”脱線3人組” の中では一番の問題児で、罫書きをし直さなければならない個所も多い。

36年のフォードはボディーだけ接着し、サフェだけは噴いてはいるのだが、トランク・シートのカバーの合いが悪くこれも修正と罫書き直しが必要な代物・・・。 シャーシーはオリジナルだが、ボディーもマウントもレプリカ。

パーツ取り用に買い込んだスタティックのメルセデスだが、このまま処分するにはもったいないので、これも内装も含めてオープンボディーでその内作ってみたいと思っている。 それには内装の関係でオリジナルのモノグラムのシャーシでは難しいので、ブラスの半端材からリアモーター状態のシャーシーを自作しなければならないだろう・・。

最後になるが、このモノグラムのシリーズの室内パネルなのだが、なぜドライバー部分だけでシャーシーを隠せる全体的な物にしなかったのかも不思議だ~・・・。 おまけに内装のプレートを取り付ける時に、ボディーの関係で糊代がしっかり取れない車種も有る。 確かにこのドライバー部分だけであれば、一型起こせば後はサイドの切り詰めだけで簡単に他の車にも応用できる。 ・・・やはり車種の選定やスロット転用パーツの作りと云い、外箱の簡単なシールも含めて、当時のブームに乗り遅れない様に即席で作りだされたキットの様な気がしてならないのは、私だけだろうか・・・?!


⑥ 1/24 Monogram Racing Mercedes 540K

週末の夜に、モノグラムの手持ちのジャンクを引っ張り出して色々とシャーシー関係やボディーの欠品等を調べてみた。 ・・・既に忘れていた作りかけのレプリカ(ボディーはその後に継続発売されていたスタティックモデルだが、シャーシーはジャンクのオリジナル)の36年のフォードは出てくるは、Tバードのぼろぼろのジャンクは出てくるわ・・・、まだどこかにフォードのトラックのジャンクも有ったと思うのだが・・・。 メルセデスの「お色直し」からはちょっと脱線してしまっているが、とりあえずシャーシー関係(特にフロントフレーム)を中心に調べてみた・・・。

丁度マスターズの真っ最中なので、今週いじったのはスタティックからのワイヤーホイルのパターンの切り出し(3個)と、スピナーを赤で塗っただけ・・。 簡単に終わると思っていたのだが、余計な調べ物など(知らなかった事)が出て来てきたりで結構時間を食っている・・。

下の写真は、ホイルベースがこのシリーズの中でも長い車種である540Kとデューシーを横から比べたもの。 ・・・やはりデューシーはメルセデスよりタイヤ1個分長いので、相当のロングホイルベースの車だ~。 真ん中の写真は、デューシーの後期版(X200)のキットのフロントフレーム部分。  ・・・やはり、初期のFT16用と同じフレームで長さも同じであるが、リアフレームとの合わせのためにメルセデスとは違い、ビス止めされる後部の方が絞られている。 このフロントフレームは後期型のデューシーだけの物の様だ。  3枚目の写真は36年のフォードの後期版のフロントフレーム。 これはメルセデスと同じショートのフレームで、絞りも上部になっている。 Tバードも同じタイプのフロントフレームだった。  ・・・してみると、後期版には2種類のフロントフレームが存在することになるみたいだ?!

⑤ 1/24 Monogram Racing Mercedes 540K

ここの所、ジャンク・ボディーや外装パーツの事ばかり書いてきたのだが、ボディーについての記載の一部に誤解を招く大きな間違いがあったので、訂正を含めてシャーシーに付いての事も書いておこうと思う・・・。(上のインストラクションはX-200仕様の後期型の物)

うかつにも、前回UPしたキットの赤いボディーは後期型(X-200)のシャーシー用の物であったので、シャーシーの関係で ”ボディーの一部が切り取られている” と書いてしまったが、初期のX-100(FT16)用のシャーシーはフロントフレームに幅があるので、ボディー下面の一部を切り取らなくてもスタティックのボディーをそのまま架装することが出来る。(後期型のFT36用のシャーシーでは切り取りが必要だが・・。) 既にこのメルセデスの初期物と後期物を製作された事があるスロットカーフリークの方の中には「こいつ、何書いてるんだ~??」と思われた方もいるかもしれない。 誠にお恥ずかしい限りである・・・。(涙)

後期型のシャーシーはフロントフレームの途中からどう云う訳か左右で1mm程絞られた物になっている。 リアのフレームはそれにも増して細くなり、パワーのあるFT36をしっかりホールド出来る様にモーター・マウントも改良されている。 リアフレームは初期物と比べればまったくの別物と云っても良いと思う。 モノグラムのロングシャフトのFT36以外の他メーカーの通常シャフト長のFT36(どこの36にしても当時の出所は日本のTKKなのだが・・・)の搭載も可能な様にサイドのネジ調節によるアジャスタブル・マウントになっている。 このリアフレーム部分だけは、その後の1/24の904、スカラブやフェラーリのFT36搭載車の基本フレームになっていく。 したがって、このロングホイルベースのシャーシーはモーターをFT36に変える為に一時的に適応させる為の苦肉の策で制作されたシャーシーの様に思われる。 その後にも、私はこの後期型のロングフレームのシャーシーキットだけを見かけた事がない。 また逆に、904やスカラブ等にはFT16搭載用のシャーシーキットだけは存在するが、一時でもFT16のフルキットが存在したのか・・・?、も私は知らない。



初期物のシャーシーは、ストレートで肉薄ではあるがすっきりとしたシャーシーなのだが、これが後期版となるとフロントフレームの途中から変な”くびれ”が存在するようになる。 そしてフロントフレームの長さも大分短く修正されてしまう。

前回UPした写真で誤解を招く部分のボディー比較の写真を再び撮りなおしてみた。 左が初期版で右が後期版になる。 初期版のボディー(スタティックも含む)に後期版のシャーシーを搭載しようとすると、やはりフレームの一部がボディーに干渉し浮いてしまうので、上手くフロントのマウント用のビスを止めることが出来なくなる。

この写真は、スタティックのボディでも初期物のシャーシーで有れば搭載可能だと云う事を示す為に撮ったものなのだが、やはりガイドのストッパーの逃げの為の丸穴とシャフトを通す為の小穴を、両ウイング下部に自分で開孔しなければならない。

やはり自分で実際に手に取って分解したり製作したりしてみないと判らない事が多いのだが、今回初めていじるメルセデスの540Kだったので今回の様な間違いが起きたのだと思う。 そうしてみるとこのモノグラムの古い車のシリーズも初期物と後期物の違いを改めて調べて見なくてはいけないだろう・・・。 丁度デューシーも後期版が手元にあるので初期物との違いをちょっと確認してみようかと思っている・・・。