⑤ Carrera 124


人の心はうつろいやすいものである・・・・。
以下は、今回のカレラの車とはまったく関係ないつまらない話なのだが・・・・。
もう、数年前の事だろうか・・・?、手持ちのスロット・カーの一部を売り払おうかと思った事がある。
少し自分の持ち物を整理して、今で云う「シンプル・ライフ」を目指そうか?などと血迷ったことがあるのだ。
いつも、雑然とした汚い部屋に居住しているとそう思うことがある。
(確かに模型作りは部屋が汚れる!!)
しかし、人それぞれだが、結局私には出来なかった. 
それどころか近年、ますますゴミは増えている…。 (苦笑)  
確かにダブっている一部の車、或いはジャンクの車は放出したが・・・、あの世まで持って行けないことなど、はなから判っているのだが、ここ数年は、出来る限り手元に置いておこうと思っている・・・。 
それにはスペースの確保で随分苦労させられるし・・・、家内からの 「パパ、 またゴミが来たわよ~・・・!!」 などと云う、”いやみ” も時々聞かなくてはならない・・・。
・・・なんだかんだ云っても、好き(趣味)なんだからしょうがない!!
又、若い時は、”この車はどうしょうも無いな~” などと思っていた車達が、急にチープではあるが、魅力的に見えてくる事があるから不思議だ。(苦笑)
私自身の感情が、時間の経過の中でうつろっているのだろう・・・・。
とりあえず、このインドアの趣味を今は(死ぬまで?)楽しもうと思っている。(爆)
        
        
    
カレラ124のダイキャスト・ホイルの幾つかだが、写真の一番下の2枚はカタログから抜粋したロータス40のものと、これも手元に無いフォードGTのハリブランドの32の物。
(24のこのハリブランドのホイルは、見てみたいホイルの一つだ!!)

④ Carrera 124

「少年老いやすく、学なりがたし・・・・」と、昔の人はよく云ったものである。
人生のステージも、夏、秋、冬とどんどん進んでしまい、最近ではちょっと ”ゆるむ” と、1週間ぐらいはあっと云う間に過ぎてしまう・・・・。
        
             
ありきたりのカレラのディーノとポルシェ906ではあるが、改めて手にとって見てみると、新しい発見やささやかな疑問がわいて来たりして、これはこれで、私には中々面白い時間なのだ・・・。(笑)
シャーシーは以前にもUPしたが、単純なプラのバスタブ・タイプのもので、ホイルベースの変更はフロントのシャフト穴を移動(3段階)させることで調節出来る。   いたってアバウトでは有る。
初期のRTRのものは、ダイキャスト(多分、亜鉛ダイキャストではないかと思うのだが・・?)のホイルをシャフトに打ち込んだ、いたって簡単なものである。
私は、カレラ124の魅力の一つがこのダイキャスト・ホイルだと思っているのだが・・・、この初期物のホイルはいかんせん、引いてもねじっても叩いても、シャフトから取れるものではない・・・!!   (笑)
黄色く塗ってしまってはいるが、最初はダイキャストの無垢地であった。 また、ネジ切りタイプのホイルにはプラのスピナーが付く。 #14のディーノの実車のホイルは黄色ではなく、ストライプと同じライト・ブルーだ。
無理をしてホイルを取ろうとすれば、ホイルに傷を付けてしまうか、シャフトを曲げるくらいが落ちであろう・・・。
(上手く抜けたとしても、インチのタップを切る以外には使い道は無いのだ・・・。)
したがってカレラの多くのRTRの車は、フロント、リアとも、ホイル、メタル(プラ)、シャフトをアッセンブリーで交換しなければならない。
(パーツもこの形で販売されていた。)
ディーノに限って云えば、2種類のホイルが存在し、後期型(これはキットのシャーシーだと最近まで思っていたのだが、後の他の一部のRTRの車にもこのシャーシーが使われている。)には普通のネジ切りシャフトが使われている。
シャフトは3mmなのだが、ネジのピッチが合わないので、当時の日本の3mmシャフトは使えない様だ・・・。
(当時、アメリカものはインチであったがドイツはmmであった事も、ある意味で面白い。)
後期型のシャーシーにはご覧のように、スイング・アームのストッパー用の芋ネジが付いていたり、フロント・シャフト下には、ネジ止めできるウエイトも付いている。
またカレラ124のモーターには殆んどコンデンサーが付いているのだが、これは何を意味しているのだろうか・・・?
今のところ、ホーム・サーキット用の車と云う事だったので、家庭内の周辺機器(TV等)にノイズが飛ばない様にする為ではないか? と云う話は伺っているのだが・・・。

③ Carrera 124


さてさて、松飾もそろそろ取れる頃なのだが・・・、前回、”大きな理由がある” などとちょっと大げさなことを書いてしまったのはモーターの事だったのだが、書くに当たって、説明がしどけなくなってしまって困っている・・・・。
元来、カレラのスロット・カーはホーム・サーキットを前提に作られたものである。
実のところ・・・、私はカレラの24の車を営業用サーキットで走らせた事が無いので、机上の空論的なところもあるので、以下の文章も話半分で読んでいただきたい・・・。 (笑)
             
        
当時、私達が使っていたマブチの FT シリーズは、定格が12V 前後であったが、カレラの初期のビューラー社製モーターは15V 以上のキャパシティーがある様だ・・・。
それは最近のカレラ社の24の車にも云える事なのだが、中には18V 以上の電圧を要求する物もある。
ドイツのサイトを見てみると、この初期のビューラー社製モーターの許容電圧を18V~20Vと書いてある所もある。
ちなみに、手持ちの12Vのパックで回した所、そこそこの回転を得られたので、FT シリーズ程ではないが、日本のサーキットでも走らせる事だけは可能の様だ・・・。
(多分、F200より遅いだろうが・・・。)
最近のデジタル物はダメな様だ・・・。
(今、クラブのメンバーにもいろいろ聞いている最中である。 笑)
写真の上段は、当時のRTR等に良く付いていたビューラー社製のモーターで、O氏にうかがった所、缶のマークは ”モミの木” であるそうだ。
当時カレラに使用されたモーターは以下の物だった。
1 ビューラー社(2種)
2 HB モーター
3 Renn モーター
4 マブチ 16D 36D 26D 等
下はマウントにモーターを装着した状態の中期、後期の物だが、マウントにも違いが見られる。
ちなみに、手元には無いのだが・・・、26D 用のマウントは又別に存在する。
これは後にオプション・パーツとして発売された物の様だ・・・。
参考: Carrera 124 Motoren  (web)

② Carrera 124

 謹賀新年
正月も2日目になると、TVばっかりで時間を持て余し、時間のある内にと、ごそごそ動き始めた・・・。(笑)
今年も宜しくお願い致します。

カレラ社は1920年に先々代のヨーゼフ・ノイヒェルが、ニュールンベルクに程近いフェルトにブリキのおもちゃの会社を興したことに始まる。
1957年には既にイギリスでスケーレクストリックが発売されていたが、カレラ社は1963年に 1/32 のサーキット・セットを発売し、1967年に 1/24 のサーキット・セットの発売を開始する。
カレラ社は、1965~1967年の世界的なスロット・カー・ブームの中にあって、自社開発のサーキット・セットを販売、・・・つまり、ホーム・サーキットに主眼を置いた会社であった。
カレラ社は、その後何回かの財政危機(悲劇)を迎えるが、現在まで、当時と同じようにサーキット・セットの販売を継続している。
メルクリンをはじめとする幾つかのメーカーと同じで、ヨーロッパのスロット・カーは、小さいスケールの車のサーキット・セットが多かった。
(参考: Carrera124 web)
        
Carrera 124の最初の車は、番号から推測してもポルシェ・カレラ6とディーノ206SPと云う事になるのだが、RTRの箱絵から、当時発売されていた車達がうかがえる。
これらの車が60年代のカレラ124の初期の車達であろう・・・。
今では32のカレラのスロット・カーなど、さして珍しい物ではないし、また、マニアの間でも速くないのか?、人気もいまいちの様だ。
24の車に関しても代理店が無いせいか?、あまり見かけることもない・・・。
実は、これには大きな理由があるのだ・・・。