昨年末からなんだかんだ云いながら作っている車を振り返ると、フェラーリばかりである・・・。
そう云えば、先ほど見たニュースでも新しいフェラーリの599GTBに ”KERS” が装着され、ハイブリット化されるらしい・・・。
スピードが売り物のスーパーカー・メーカーだったら、一気に SIM・DRIVE の様なインホイル・モーターで、それこそジェット機の様な未体験の加速を体験できるフェラーリを作って欲しいものだ。
ん~・・・、エンジン・サウンドの無いフェラーリの電気自動車など、我々の世代にはちょっとな~・・・?、と云う気もする。
時代の変遷は、スーパー(カー)・ブランドにも今では大きな不安材料になっているのかも知れない・・・。
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左は61年にルマンを走った時の2735GTの勇姿。
中央はドロコ・ボディーからまたSWBに戻された現在の姿。
右は数年前にカレラから発売された1/24のRTRのスロット・カーだが、惜しいことにステアリング・ラックが左である。
(意外と海外のメーカーは、こう云う所に気を使わない事が多い気がする・・・。)
さて、この車に付いていたシャーシーだが、ご覧の様に細いブラス棒を半田付けして製作されたハンドビルドである。
シャーシーには綺麗にメッキが掛けられている・・・。
半田部分にも綺麗にメッキが掛かっている所を見ると、メッキは外注したのかもしれない。
私には、これほど綺麗なメッキ(私の場合は電関用のニッケル・メッキだけだ・・・)は出来ない。
内装はフロアーにモケットが張られ、コンソールの一部とリアゲート内には茶色の革が使われている。
このシャーシーには、ボディーを取り付けるネジ穴がリアに無いところを見ると、いまだ未完成の状態でボディーの仮装まで行かなかった様である。
細かいところを見ると、決して綺麗な工作ではないが、前オーナーがこの車作りに相当の時間を割き楽しんだことが伺える。
(まさに、アマチュア・モデラーの夢の跡である・・・。)
しかし、このシャーシーを合体させて走らせるには精度的にもちょっと問題が有りそうだし、・・・かと云って解体してパーツ取りにしてしまうのも惜しい気がする。 ・・・まさに思案橋である。
ん~・・・、 そんな泥沼の様な模型作りを私はいつも楽しんでいるのだ。(爆)
月: 2010年1月
② Drogo Ferrari 250GT SWB (#2735GT ?)
年が明けたばかりだと云うのに、今週もいろいろありました・・・。
個人的には、○○30周年(執念)記念と新年会でお酒を飲んで午前様になったぐらいでしたが、世界ではハイチ大震災で10万人規模の犠牲者が出ている様ですし、アメリカのオバマ政権の矢継ぎ早の金融規制案が、これまた世界規模で金融市場に激震(いや中震位かな~?)を与えており、また円が高ぶれしそうです・・・。
日本でも、昨年鳴り物入りで誕生した与党民主党のTOP2人に政治資金絡みのスキャンダルが飛び出し・・・、ナショナル・ウイングであるJALもあっけなく破綻・・・!!
最近、ニヤニヤして見ているCMの 「大切なものは、お金なんかじゃ~ない~・・・・!!」 と叫んでみたくなる衝動に駆られる昨今である。
(・・・こらこら、・・・ウソをいっちゃ~いけません。 笑)
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(Source: Supercars.net & COACHBUILD.com )
さて、暴挙に出てしまったレベルの2735GT?だが、出自はフェラーリのSWBで、当初ロブ・ウォーカー・チームにデリバリーされ、英国内でスターリング・モスにより大々的に宣伝活動が行われていた様だ・・・。
あるHPではこの広報活動の為か、長距離ドライブの為にモスはこの車にラジオアンテナを付けさせたとも書いてあった。
この車は1961年のルマンにもモスとグラハム・ヒルと云う東西きってのGPドライバー・コンビでエントリーしているが、あっけなくリタイアしている。
この時のボディーカラーはロブ・ウォーカー・チームの定番、ネイビー(濃紺)にフロントのホワイト・ベルトであるが、ルマンのエントリー・リストには何故か、ノースアメリカン・レーシング・チームと記されている。(?)
その後この車はイギリス国内のローカル・レースでジャガーやアストンなどと戦い、またモスはエンパイア・トロフィーやペコ・トロフィー、ツーリスト・トロフィー等で大活躍する事となる・・・。
その後、クリス・ケリソンの為にカロツェリア・ドロコにより、写真の様なロング・ホイルベースの車に大改装される事となる・・・。
ドロコではこの2735GT以外にも似たようなボディーの車を何台か製作しており、この車やパーツは80年代まで残っていた様だ・・・。
しかし80年以降(?)、このホイルベースまで伸ばしたドロコ・ノーズの2735GTは再び元のSWBへと戻されてしまう・・・。
その辺の経緯は、よそのHPを夜な夜な見てはいたのだが、良く判らない。
しかし、この車は2008年のグッドウッドのスピードフェスティバルで、再びスターリング・モスと再会することとなる。
(この時はモスがルマンを走った時と同じロブ・ウォーカー・チーム・カラーのSWBである。)
下はいくらか手を入れてみたボディーの現状だが、この車は車高を大分下げているので、サイドのステップからウインドウまでのバランスが非常に微妙だ・・・。
おまけにリアのコーダトロンカのなんともいえない不思議な3次曲面も上手く表現できるのか・・・??
① Drogo Ferrari 250GT SWB (#2735GT ?)
この車は昨年の夏頃、やはりeBayで入手した物なのだが、フロントがドロコ風のノーズに修正されており、「レベルのGTOをこんな風にいじる人も居るんだ~・・・?!」と云うのが私の第一印象であった。
(先日UPしたボディーがこの車なので、既にこのボディーは存在しない。)
この車を見た瞬間に、その後の250GTOのデザインに影響を与えたであろう何台かのドロコ・チューンのSWBのどれかを、このオーナーは作ろうとしてたんだ~・・・、と云う事を直感した。
(この車も大分手が入っている様だが、完成してはいない。)
以前、43のモデルや古い雑誌等で変なフェラーリのGTが有るな~・・・?と云うことは見聞きしていたのだが、このドロコ・ボディーの250GTの事は、この車を見て調べるまで殆んど知らなかったと云うのが本音である。
この車は入手後、しばらくどうするか考えあぐねていたのだが・・・、昨年の後半にとりあえずボディーだけでもレストアしてみようかと剥離剤の中に沈めてみた・・・。
最初はラスキットのワイヤー・ホイル(使えるかどうかは今だ不明だが・・・)が付いているし、モーターもピットマンのサイド・ワインダーだし、パーツ取りでも良いかな~・・・?などとも考えていたのだ。
実際の所、このボディーを剥離して作り直すより、新品のボディーから始めた方が仕事が早そうだが、この車を見ていると、同じ趣味を持つ前オーナー(作り手)の気持ちが伝わって来るので、いろいろ思い巡らす事が出来るので、あえて暴挙に踏み出してみた。(苦笑)
後はこの車が完成前であったと云う事、ボディーのカラーリングがいまいち私好みでは無かったと云う事、そしてディテールも少し気になる所があった事などが理由に挙げられる・・・。
多分、急ぐ旅ではないので1年以上の時間がかかってしまうかもしれない・・・・。
100年後・・・。
ついこの間、2000年のミレニアムで大騒ぎをしていたかと思ったら、既に2010年・・・・、それももうじき月半ばである。
年が明けて、未だに正月ボケが残っているのか・・・?、それともこの寒波のせいなのか・・・、模型作りの手はかじかんだままである。
それでも気の向くまま、あっちをいじったり、こっちをいじりしているのだが、相変わらず頭の中は錯綜しており、模型と関係のない事ばかり妄想している・・・。(笑)
ここの所の経済危機と環境問題は100年後には地球上に少数国家か、或いは単一国家を生み出すのではないかと言う妄想である。(爆)
日本のこの不況は、将来的にも少子高齢化と国家財政の改善なくしては解決できないだろうが、これには早くて10年ぐらい掛かるであろう・・・。
また世界的な環境変化の阻止には地球規模のコンセンサスが必要になる。
既にヨーロッパの小国はEU経済圏を形成し、アジアも場合によってはEUと同じような東アジア経済圏を形成するかもしれない・・・。
云うならば、グローバル化は地球規模の道州制を進め、100年後ぐらいには地球上には大陸毎の国家形成が進むかも知れない・・・。
場合によっては論理が飛躍しすぎるが・・・、単一国家が形成されるかも知れないという事だ・・・。
地球規模で物事を考えなくてはいけない時期が来ているのかもしれない。
(そうなると、人種、文化、言語、宗教等が今の経済危機や環境問題と同等の大きな壁になるかもしれない・・。)
長いスパンで見れば今回の日本の経済危機など、第2次世界大戦や日本の幕末に比べれば取るに足らない些細な出来事なのかもしれない。
またまた、何を書いてるのか判らなくなって来た~・・。(爆)
(こらこら、いい加減にして早く寝なさいよ~・・・。)
下の写真は書くことが無いので、工作机の上の製作中の車をただ写したもの・・・。)
これも個人的には、いわく付きのフェラーリの2735GT
・・・もう少し進んだらまたUPしようと思っている。
昨年から手付かずの初期型のチャパラル。
今年になってレストアを始めたK&Bのコブラ・クーペと275P。
新春
4日間程の正月休みは、瞬く間に昨年同様の”食っちゃ寝”の日々で過ぎていった・・・。
正月中も多少の仕事はやっていたのだが、こんな4連休は模型作りにはまたとない好機だったのに、居間で猫とゴロゴロしながら今年も無駄に使ってしまった・・・。
好天が続いていたので、初詣にでも出ようかな~・・・?などと云う気になったことも有ったが・・・、人ごみにふらふら出かけて風邪でも引き込んだら何にもならないと思い、結局”引きこもり”を決め込んでしまった。
(愛猫は大喜びであったが、家内はちょっとお冠である・・・苦笑)
それでも2日夜にはちょっと暇を持て余し、以前からの懸案であったK&Bのコブラのパーツのレジン取りなどを始めていた。
工作机の上には作らなければならない553やその他のフェラーリがどっちらかっているのだが、急にまったく関係の無い事を始めてしまうのが私の悪い癖である・・・。
コブラの欠品パーツ作りも、数年前からやらなきゃな~・・、と思っていたので、まぁ~、これでも一歩前進という所か・・・?!
シリーズⅠとシリーズⅡの両方のパーツを幾つか作ってみたので、ちゃんぽんのコブラがそのうち出来上がるかも知れない。(笑)
同じ車のまともなジャンクが有るにも関わらず、誰も相手にしない様な酷いジャンクの車から手を付け始めるのも・・・、そして、中々完成させられないのも私の悪い性の様だ・・・。