今週も、毎日仕事するだけで精一杯で、クラブ・レース用の271も
中々進んでいないのが現状だが、今製作中のミドリ・レプリカのホン
ダRA271の原点ともいえる当時のミドリのスロット・キットをUPする
のをすっかり忘れていた・・・。
65年のホンダの快挙の割には、初期型の271と272のキットには
長谷川の登場まで恵まれてはいなかった様に思う。
このキットは私の知る限り現在まで、RA271のモデルの中ではベ
ストなものである。 ・・・と云うより、271のキットが殆んど無か
ったと云った方が良いかも知れない。
当時のプラモデルの原型製作のレベルで云えば、、諸外国の後発
の3LホンダF1等のモデル(1/32等も含めて)と比べても抜きん出
ている!! ・・・そしてそれもスロットカー仕立てでだ!!
モデルのスケール感、各部分の考証、パーツの成型、そのどれを
取ってもすばらしい。 またシャーシーもありふれたブラスのプレス
物だが、センターでモーターを落とし、ドライバーエリアの確保と低
重心を図る心配りも見事だ。 (箱絵はちょっと怪しいが・・・笑)
当時、私はミドリの車を1台も作った事が無かったが、タミヤ、コ
グレ以上の再評価がなされるべきキットだと思っている。 (ローラT70のキットを見ても、タミヤよりボディーはすばらしい。)
そんなミドリのキットの写真の幾つかだが、インストの一部もUP
してみた。 これを見るとボディーの型割りと、実車考証が行き
届いた設計、細かいパーツ構成などが垣間見られる。
その後、このボディーの金型は他社に移ったと聞くが、その消息
は良く判らない・・・・。
当時、271、272はマルサン、東京プラモ等からも発売された
が、マルサンのそれは海外向けのチープなキットで、「本当に、
これがマルサンなの~?」と云う、子供だましに近い内容の物
だ。 ちなみにメーカー名は ”HIT RACING LINE” とな
っており、未だその詳細も判っていない。
隣は東京プラモのRA272だと思うが、これもスケール感の乏し
いやや大柄なキットだ。 当時、ホンダがF1進出に当たり、ブラ
バムやクーパーのフォーミュラーを研究用に買い込んだ等の話
はいろいろな本や雑誌に記載されているが、箱にBRABHAM
とこれだけ大胆に書けるのは、単なるミスプリと云うより、何か
発売元の意図でも有ったのではないかと思ってしまうほどだ・・。
車は65年の272には見えるのだが、エンジン・カバーに付く冷
却換気用のネットが透明プラスティックのレゴのブロックの様で、
おまけにFT36も搭載可能な幅広ボディーなので、マルサン同様
スケール感云々は語れない。
このシャーシーにはアルミとブラスの2種類の物が存在する。
一番右がTESTORの物で、これも当時のチープ・キットの一種
と思える車で、272である様だが、クリア・ボディーの形がいま
いちだ。
その他では、ラスキットから後のRA273と思しきクリア・ボディー
のキットが発売されている。
1/32ではスケーレクストリックやエアーフィックス(MRRC)等から
も後の3LのホンダF1が発売されているが、これは割愛する。
以前、デュブロ?だかのクリアボディーを使って271のスロット
を製作しかけた物が有るのだが、先ほど探したのだがどこに紛
れ込んでしまったのか発見できず、また出てきたらこのページに
追加記載したいと思う・・・。