古い花器の話

今年の夏は事のほか暑く、おまけに面倒な雑用も重なり、とてもおもち

ゃ作りに時間をさく余裕も体力もなかった・・・。

本来はスロットカーのブログなのだが手が進まず、そんな訳で最近は

もちゃから脱線したつまらぬ内容ばかりになってしまっている。(涙)

やっと9月も終わりに近づき、窓を開けても気持ちの良い風が通る様

なって来たのだが、一度モチベーションが下がるとなかなか元の様

にはおもちゃ作りに気持ちが向かない・・・。(涙)

そんな夏の暑い盛りに、ふらふら~っと手を出してしまったのが、何の

哲もない上の花器。 ・・・別に花器にこれといって特段の興味があ

る訳では無いのだが、私の場合、時として突発的に変な行動に走る事

がある。 それがおもちゃだったり車だったり・・・、今回の花器も ”こ

れ、どうにか麗にしてやれないかな~?” と云うささやかな 「拾う

病」 の再発だった・・・。(苦笑)

  

この花器は、ガレやドーム兄弟のガラス器の名品と云う様な高価な代物

ではなく、年代は1905年と概要に書いてあったが、イギリス物のマス

ロダクツな花器である。 ガラス部分はボヘミアングラスの様な虹色の

で、デザインもヌボーとデコが交じり合った様な面白い、座りの良い形

をしている。 問題だったのは、この花器に合わせて作られた蓋になる

金属部分で、サビを押さえる為か?醜く塗装が付されていた事だ。

車と同じでフランス物とは違い、花器の金属の淵の中には手編みのネッ

が無骨に溶接されているところがいかにもイギリス物らしい・・・。 

(これは好きな所に花をさせるので、剣山が要らなくて便利そう・・・。)

とりあえず、塗られた塗装を剥離して、ガレージでブラストを軽く掛けて

たのだが、ブラストケース内のガラスビーズの目が粗いせいか、梨地

態で、光沢のある金属感は出せなかった。 ・・・そのうちビーズを細

かい番手の物に変えた時に再びトライしてみようか?などと思っている。

イギリス物なので、とりあえず年代的にも、蓋の部分の華の模様にウイ

アム・モリスを感じられれば良いかな~?、野アザミを生けたら似合う

な~?などと既に妄想が始まっている。(笑)