どうにか6月中にこのロータス16も形になって、今はホッとしている所である。 やはりドンガラのシェルだけから、シャーシーやパーツを作ったり探したりしてどうにか形にするのには、ちょっと歳をとりすぎたかもしれない・・・。 古い水道管ではないが、何処かで水漏れでもしている様で、昔の様な情熱や集中力がなかなか注ぎ込めないのだ・・・。 昔であればスクリーン等はインセクトピンで留めたりしていたのだが、最近はインセクトピンで簡単に穴開けして、最後にそこにエナメル系の塗料を流し、簡単にふき取ると云う方法をとっている。 また今回もゼッケンのデカルを押さえるためにクリアーは軽く吹いているのだが、磨き出しは殆どしていない。 ボディーに映りこむ光の反射を見れば一目瞭然だ・・・・。
入手したボディーシェルは初期の16をモデルにしたもののようで、グラハム・ヒルを乗せたかったのだが、良い写真が見つからず、ロータスの初期の重鎮ドライバーであったクリフ・アリソン(Cliff Allison)の車にしてみた。
製作していて問題点になったのはコックピットがやや長く、その調整の為にダッシュパネルを多少長めにとってごまかしてある。 またフロントの軸受けはサスの無い細い物に交換したし、ボディーのマウントはリジットなので、リアのサスがわずかに効く程度で、殆どリジット・マウントと云っても過言ではない状態だ。 もし、マウントの留めネジを緩めて多少のサス効果を出すのであれば、ボディーに開けたシャフト・ホールを多少大きめにしなけらばならないし、リアのシャーシーの一部が僅かにボディーに当たっている部分があるので、こちらも少し削らなくてはならない・・・。
取りあえず外装品は大体取り付けたし、リアにはレヴェルの当時物の未使用のタイヤを履かせてはいるのだが、接着も芯出しも未だしていない。(ベンチでの通電テストではあたる箇所も無く良好だった。) ・・・出来ればリアだけは同等のレヴェル風のウレタンタイヤに履き替えたいと思っている。 これから気温の上がる時期なので保存状態にもよるのだろうが、半年から1年程時間を見なければ判らないのだが・・・、上手くボディー下部等が変形しない事を祈っている。(笑)