レジンのアトランティークの元になっているブラーゴのミニカーを買ってから、
既にどれ程の歳月が流れたであろうか・・・? ・・・15年位かな~?。
私の頭の中には、子供の頃に図書室で見たジューヌ・ヴェルヌの「海底2万里」
(少年文庫?)の挿絵に出ていたノーチラス号のイメージが常に重なっている。
たまたま車の名前がアトランティークだからと云う訳ではなく、アルミ合金のボ
ディーを当時の技術では溶接できずにリベット止めしたデザインが、また、ノー
チラス号の先端から中央部に伸びるのこぎりの歯の様なエッジと船体構造(リベ
ット止め)がかぶって、常にどこかでノーチラス号を想起させられているのだ。
サントスのねじ止めのフレームデザインを見た時も、やはりノーチラス号を連想
させられることが多かった・・・。 もし、このアトランティークにリベット
止めの 「とさか」が無かったら、コルシカのロードスターの方に軍配を上げてい
たかもしれない・・・。(笑)
この車で一番問題になったのが、リアエンドまで流れる綺麗なラインの製作方法だ。 いろいろ考えてはみたのだが・・・、今回は、継ぎはぎの穴の開いた部分を内側から粘土で塞ぎ、エンド回りをテープで止めて、大胆にも同じメーカーの古いレジンを流し込んでみた。 ボンネットサイドのメッシュ張りのエアー抜きの開口部も、同じ方法でレジンを流し込んで塞いでいる。(上手く行けばの話だが・・、パテ盛りよりも楽だ!)ただ実車のラインは、この写真よりもフラットにリア・フェンダートップまで一気に直線的に上がっている様に見える・・・。
流し込んだ後は感覚で、リアを蒲鉾の板でフラットになる様に持ち上げて固まるの待ったのだが、その間に微妙に角度調節をしたせいか、表面張力のせいか、センターのトランク部分の境界がダルになってしまった。 サフェの前に多少は修正したのだが・・。
サイドのリアフェンダーの内側も同じ方法で片側ずつレジンを流して大体のラインを出している。 固まったレジンを大雑把な感覚でサンディングしてみたが、フェンダー上のフィンも削り落としてしまったし・・・、レジンの白では全体のラインも掴みづらいので、グレーのサフェを拭いて、今、粗を探しているところ・・・。 当然、後のパテ埋め作業は残っている。
フェンダー内側の凹の微妙なラインを削り出したり、新たにフェンダー上に細いリベットラインも設けなければい。 おまけにボンネットにある無数のルーバーも制作しなければならない。(現状では何個あるのかもわからない・・・!) 悪魔の様な繊細さと根気が必用になるだろうが、老眼が進んだこの歳ではちょっと難しそうだ~・・・。
ちょっと小休止して、2735GTの筋彫りのやり直しに戻るかな~・・?!(笑)