③ 1/24 Bugatti Atlantic 57SC (Burago)

レジンのアトランティークの元になっているブラーゴのミニカーを買ってから、

にどれ程の歳月が流れたであろうか・・・?   ・・・15年位かな~?。

私の頭の中には、子供の頃図書室で見たジューヌ・ヴェルヌの「海底2万里」

(少年文庫?)の挿絵に出ていたーチラス号のイメージが常に重なっている。

たまたま車の名前がアトランティークだからと云う訳ではなく、アルミ合金のボ

ィーを当時の技術では溶接できずにリベト止めしたデザインが、また、ノー

チラス号の先端から中央部に伸びるのこぎりの歯の様エッジと船体構造(リベ

ト止め)がかぶって、常にどこかでノーチラス号を想起させられているのだ

サントスのねじ止めのフレームデザインを見た時も、やはりノーチラス号を連

せられることが多かった・・・。  もし、このアトランティークにリベット

めの さか」が無かったら、コルシカのロードスターの方に軍配を上げてい

れない・・・。(笑)

この車で一番問題になったのが、リアエンドまで流れる綺麗なラインの製作方法だ。 いろいろ考えてはみたのだが・・・、今回は、継ぎはぎの穴の開いた部分を内側から粘土で塞ぎ、エンド回りをテープで止めて、大胆にも同じメーカーの古いレジンを流し込んでみた。 ボンネットサイドのメッシュ張りのエアー抜きの開口部も、同じ方法でレジンを流し込んで塞いでいる。(上手く行けばの話だが・・、パテ盛りよりも楽だ!)ただ実車のラインは、この写真よりもフラットにリア・フェンダートップまで一気に直線的に上がっている様に見える・・・。

流し込んだ後は感覚で、リアを蒲鉾の板でフラットになる様に持ち上げて固まるの待ったのだが、その間に微妙に角度調節をしたせいか、表面張力のせいか、センターのトランク部分の境界がダルになってしまった。 サフェの前に多少は修正したのだが・・。

サイドのリアフェンダーの内側も同じ方法で片側ずつレジンを流して大体のラインを出している。 固まったレジンを大雑把な感覚でサンディングしてみたが、フェンダー上のフィンも削り落としてしまったし・・・、レジンの白では全体のラインも掴みづらいので、グレーのサフェを拭いて、今、粗を探しているところ・・・。  当然、後のパテ埋め作業は残っている。

フェンダー内側の凹の微妙なラインを削り出したり、新たにフェンダー上に細いリベットラインも設けなければい。 おまけにボンネットにある無数のルーバーも制作しなければならない。(現状では何個あるのかもわからない・・・!) 悪魔の様な繊細さと根気が必用になるだろうが、老眼が進んだこの歳ではちょっと難しそうだ~・・・。

ちょっと小休止して、2735GTの筋彫りのやり直しに戻るかな~・・?!(笑)


② 1/24 Bugatti Atlantic 57SC (Burago)

Source: Automobile web (France)

昔読んだアトランティークの記事が載っていた雑誌は、多分ガレージの段ボールの中

に仕舞い込んでしまったようで、寒いし探し出す元気もなかったので、連休の夜にい

ろいろWeb上を徘徊し、調べた大体の概略は以下の様なものだった・・・。

エットーレ・ブガッティーの長男であるジャンが工場から送り出したアトランティー

クは1936年から1938年の間に4台だったと云われている・・・。 SCとは

その後スーパーチャージャー付の高性能版になってからの略称。

色々な記事の中で、現存するオリジナルは2台とも3台とも曖昧な書き方のものが多

かったのだが、記事の書かれた時代や、また#57437の様に修復によってオリジ

ナルと違うラインや装備になってしまった車は、ブガッティーの研究者の間では認め

れていないのかもしれない・・・。 (49から作られたレプリカもあるし・・。)

#57374は、ピーター・ウイリアムソン博士が晩年オークションに掛け、現在は

ロサンゼルスのミュリーン自動車博物館(個人ミュージアムか?)に保存されている。

ライトの位置は低いタイプ。 現在のカラーはメタリック・ブルー。  [DGJ-758]

#57453は第二次世界大戦後、行方不明になっている車の様だが1950年代に

アメリカで見かけたとの証言が幾つか存在する。  今時珍しいミステリーだ・・・。

#57473は、昔私が読んだ記事の中に出て来た車で1955年に列車事故に遭い

その後10年ほどスクラップ状態でギエン駅に放置されていた車をコーチ・ビルダ

のジョセフ・フィゴニ氏がやはり10年の歳月を掛けて修復した車。 今回2台目と

して私が作ろうと思っているリアがフラットに流れる独特のラインを持っている車。

ぺブルビーチでは、淡いブルーグレイのカラーリングだった。  [1610-AV75]

#57591は、皆さんご存知のラルフ・ローレン氏の黒のアップ・ライトのアト

ンティーク。 [EXK-6]   ・・・しかし、この人は私が苦労してでも作ってみ

いと思っているスロット・カーを、アルファの白眉も含めて、すべて実車で持っ

ていると云うのだから、開いた口がふさがらない・・・。(笑)

上の写真は多分、70年代前後の大体の初期修復が終わった後の#57473の在り し日の姿と思われる・・・。 ボディーカラーは黒じゃなさそうだな~??

 

リアのティアドロップ型のフェンダーは瞬着で張り付けて、補強の為に残り物のプラ板の端切れを隙間に押し込んだりして止めているのだが、フロント・フェンダーをそのまま切り出してきたものなので、微妙にRが合わない。 実際の所、フェンダーのエンドが実車と比べて5~6mm長くなってしまった~・・・。 削るか? 既に失敗だ~。  ・・・どうすっかな~?!

ボディー中央の繋ぎと同じように、フェンダー上部の中心にもリベット用の繋ぎのフィンが立っているので、出来たらこのフィンは削り落としたくなかった・・・。 後付けで同じように製作できるかもしれないが、強度が心配だ~。 何とか切り出したレジンのフィンを使いたいよな~・・・。

実際、今年初めていじり始めたのがこのバラバラ状態だったジャンクのレジンボディーなのだが、全体のバランスを取るのは本当に難しい・・・。  レジンの回りの悪い部分は瞬着で0,14mmのプラ板をガイドとして回してから同じメーカーの残り物のレジンをパテ代わりに流し込んでみたのだが、後でポロリと取れないか心配だ~・・・。

リアのフラットな流れもトランク部分を含めた中心部のボディーにかかるので、パテを埋め込んでも凹部分になるので上手くペーパーでフラットに削り出せるか・・・?!

・・・そうそう、この57473はボンネットも他の車と違い、幾つもの小さなルーバーが上部、サイドと開いている。 ・・・これを作るのもひと仕事だよな~!!


① 1/24 Bugatti Atlantic 57SC (Burago)

30日の午後から、独り暮らしになってしまった母を自宅に連れて来ていたので、

弟は来るは、孫づれの子供たちは来るはで久しぶりににぎやかな正月を過ごすことが

出来た・・・。 体調も戻ってきているので、大騒ぎが引けた3日の夜に作机に久

しぶりに向かってみたのだが、やはり2735GTの罫書きが上手くいかず、再度の

やり直しで、パテ埋めと相成ってしまった。 暮れにブログでアトランティークの事

書いてしまったので、これまた久しぶりに放置していたプラケースを引っ張り出

て、したものか?・・と、思案のコーヒー・ブレイクが2時間も続いたであろ

うか・・・?!。 数年放置すると、その時に何を考えてこんなシャーシーを切り出し

のか?、モーターは何を載せようとしてたのか?、またレジンの回りが悪かったボ

ーを切り出してリアを変えようとしていたボディーの残も有るわで、もう一度

番号や写真等を調べて、頭をすっきりさせてから仕切り直した方が良さそうだ。

ついでだから、以前作ったワイヤー・ホイルもハブ部分が無かったので、ジャンクか

ら合いそうな物を見つけ出して作り直そうと思う・・・。


左の写真は、以前友人のT氏に作ってもらった大振りのホイル。 1台にはこのホイルを付けようと思っているのだが、上手くワイヤーが入れられるかどうか・・・? 場合によってはホイル・キャップが入ったタイプでも良いと思っているのだが・・・、このホイル・キャップすらも上手く作ることが出来るかどうか・・・?!

とりあえずワイヤーホイルは剥離剤に投げ込んだが、未だにボディー・カラーも決まっていないので、ホイルも何色になるかも判らない。

問題はレジンの回りの悪かったボディーをばらした代物だが、多分、昔読んだCGか何かのアトランティークの読み物の中に出て来た、列車と衝突し大破した車をレストアした車を作ろうと思っていたのだと思う。 その記事の中の写真では、リアの処理がモーガンの様にフラットに流れ落ちていて、通常のアトランティークよりも私には非常に魅力的に見えた。 多分当時の色は黒だったと思うが・・・?! ・・・その車を作ろうとフロント・ウイングを切り離しリアに持ってきているのだが、既に記憶も飛びかけているので、これから少し調べてみようかと思う・・・。