1/24 Revell ‘427’ Cobra Prototype (Clear Body)

今年のお盆休みも瞬く間にすぎてしまい、未だに蝉の声は聞こえるものの、夜になるとコオロギだろうか・・・、秋の虫の音も聞かれるようになって来た。

先日、知人のもとに古いレヴェルのコブラ・フォードをトレードで放出した時に、昔作ったクリア・ボディーの ’427’プロトタイプ が出て来たので、今回はこのボディーの疑問に思っている点でも書いてみようかと思う。

このレヴェルのボディーが発売されたのは1966年との事なのだが、実車のプロトタイプの製作時期は1963~64年の事で、ACと業務提携したキャロル・シェルビーが、289からもっと大きなエンジンを載せた427へと進化させる為にケン・マイルズを引き込んで開発した車だ。(・・・実車の事は書くと長くなるので割愛する。笑)

コブラ・フリークの方ならご存知の方も多いと思うのだが、この初期のプロトタイプのボディーはアルミニウムで、前後のカウル全体が大きく旅行トランクの蓋の様に開くので、通称 Flip Top(フリップ・トップ)と呼ばれている。

さて・・・、私がこのレヴェルのボディーを不思議に思っているのは、今までにこのタイプのボディーのコブラを見かけたことが無いからだ。 クリア・ボディーの写真を下に何枚かUPしてみたが、フロントはプロトのフリップ・トップの様なのだが、リアのフェンダー周りはふくよかで、64年のナッソー等を走った時の車とは大分違うのだ。

ボディーフロントにはボンネットのラインは無く、特徴的なマウスも飛び出している。 スカットル部分にはフリップ・トップと同じ様なフロントカウルのラインが存在するが、ドアの形は後の427と同じである。(フリップ・トップはスクウェアだ。)   また、レーシング・スクリーンがこのラインの上に載っているのも何か変だ・・・。     リアのボディー・カウルにはトランクリッドのラインも無く、フューエル・キャップ回りもリア後部にそれらしきラインが存在するが、リアのカウルをオープンする時の分割ラインは無い!!  それなのに、リアのカウルを内側から補強するパネルのリベットの跡は再現されているのだ。

初期のプロトタイプ(CSX2196)から64年のナッソー等のレースを経て、最終的な427のプロトタイプ(CSX3002)に至る過程の一時期に、このレヴェルのクリア・ボディーの様な車がファクトリー内に存在したのか・・・?、また、そんな車をレヴェルがモデル化したのか・・・?、  ・・・このボディーも不思議な1台だ。

レヴェルの後期に発売されたクリアボディーのシリーズも、アシンメトリーのアルミ・シャーシーとブラスの2種類のシャーシーが存在したが、このシャーシーに別売りで販売されたクリア・ボディーのホイルベースやトレッドが合わないものが多いのも、また別の意味で何を考えていたのかな~?と、不思議に思っている・・・。

・・・ここに既に切り貼りしてパテ盛りまでしたレヴェルとAMTのコブラのジャンク・ボディーが眠っているのだが、これも何時になったら完成するのか?(苦笑)