⑥ 巴里の5日間

この時期のパリは曇りや小雨が多いのか?、それとも私の日頃の行

が悪いのか?、今回の旅行の半分は曇りと雨に祟られている・・・。

映画や小説では ”雨の巴里” が良く登場するが、実際の旅行では

はり猛暑の真夏で無い限り、晴天が良いに決まっている。

・・・身軽に行動したいのだが、雨だと何かと荷物が多くなっていけない。

数日前のヨルダン戦は残念なことに負けてしまったが、昨日の対フラン

戦はどう云う訳か、殆ど押し込まれっぱなしだったのに、ワンチャンス

生かして香川が押し込んで勝ってくれた。 上手く引き分けてくれれば

”御の字” だな~と私は思っていたので、何年かぶりの生のスタンド観

戦を大いに楽しむことが出来た。 にわかサポーターなのだが、日本か

ら応援に駆けつけていた何人かの日本人サポーターとも知り合いにな

た・・・。 次の日のホテルの新聞には「レ・ブルー、HARAKIRI」な

どと云うタイトルが一面に踊っていた。(笑)

いよいよ今日から美術館巡りを始めるのだが、朝起きたら何やら雲行

が怪しい・・。 とりあえず朝食を済ませ支度をして外に出ると、やはり

小雨が振り出している。  天気が良ければのんびり8区から16区まで

3km程の道のりを歩きかメトロで行こうと思っていたのだが、急遽タクシ

ーに変更してマルモッタン美術館に向かう。  パリのタクシーは初乗り

が確か2.4~2.6ユーロぐらいだったと記憶しているが、東京より遥か

安い気がする。 2人以上であれば、メトロの階段をバタバタ乗降する

より手軽で安上がりかもしれない。  マルモッタンでは主に印象派(モ

中心)のみを集中的に鑑賞してくる。  ここには小品では有るが、あ

の「日の出」が展示されている。  館内はどこも写真撮影は禁止になっ

ているのだが、ドイツから来ているらしい学生風の若者達はスマホでバ

ャバシャ写真を撮りまくっていた。  ・・・そうだよな~、携帯つ~手が

ったんだよな~。(こらこら・・・!!)

マルモッタンで1時間半ほど鑑賞し、外へ出ると雨が朝より酷くなって来

た。 次は睡蓮の大作があるオランジュリー美術館にやはりタクシーで向

かう。 オランジュリーは、1区のルーブルと並ぶセーヌ河畔のチュール

リ公園の隅に建てられたこじんまりした中規模な美術館だ。

やはり雨と云う事もあり、小さな入り口には来館者が傘をさして列を作っ

ていた。  事前にミュゼ・パスを買っておいたので上手く並ばずに入場

出来た。 ここのメインはやはり楕円形の2室からなるモネの睡蓮の

作だろう。  この大作をのんびり鑑賞し、2部屋だけで1時間あまり

やしたが、地下にもエコール・ド・パリ時代の有名画家の作品が結

構展示されている。  当日はスーチンの特別展示も行われていた・・・。

・・・さてと、・・この後は対岸にあるオルセーに雨の中を歩いて向かった。